Ruby on Railsとは、まつもとゆきひろ氏を中心として開発されているオブジェクト指向言語・Ruby上で動作するWebアプリケーションフレームワークで、Strutsでよく知られるMVCアーキテクチャを採用しています。現在では大手インターネット企業における開発案件にも適用され、急速に普及が進んでいます。
Ruby on Railsは、Javaを採用してStrutsなどのフレームワークを適用する場合よりも、ずっと少ない手順で導入・開発を行なえます。また、Ruby on Railsで実装されたアプリケーションはシンプルな構成であるため、とても保守性が高く、障害発生時にも問題箇所をすばやく特定できます。また、拡張のしやすさや修正の手軽さも大きな特徴です。
多くの実績と適用範囲を持つJavaですが、まずは開発者の視点からRuby on Railsと比較してみましょう。
Java | Ruby on Rails | |||
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導入 |
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開発 |
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デバッグ |
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テスト |
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UI |
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もちろんのことですが、開発するシステムは開発者のものではなく、お客様やエンドユーザーのものです。表2に、お客様の視点からのJavaとの比較を示します。
Java | Ruby on Rails | |||
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期間 |
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拡張性 再利用性 |
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保守性 変更容易性 |
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信頼性 |
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アジャイル開発に適しているといわれるRuby on Railsですが、その理由は次の4つにまとめられます。
フレームワークにウェブアプリケーションで必要とされる機能のほとんどが実装されており、レイヤーも明確に区別されているため、高度なスキルがなくてもシンプルな設計を保てます。
実装しなければならないコードの量が極めて少ない点や、スクリプト言語であるため、アプリケーションに変更を反映する際にコンパイルやデプロイが不要である点は、開発を極めて高速にし、短期リリースを容易にします。
従来であれば、テスト駆動開発を行うにはxUnit等のツールを準備した上で、さらに不足機能分は自分でテスト用のフレームワークを準備しなければなりませんでした。しかし、「Ruby on Rails」にはテスト駆動開発を行うための機能が最初から実装されているため、すぐにテスト駆動開発を始めることができます。
従来のアプリケーション開発に比べて高度な機能が短期間に実現できるため、開発者は短時間で集中して作業を終える事ができます。その結果、公私のバランスが取れた充実した生活を送れるため、高いモチベーションを保つ事ができます。
テクノロジックアートでは、「Ruby on Rails」によるシステム開発に力を入れております。ぜひ、アジャイル開発との組合せがもたらす圧倒的な生産性の高さを体験してください。
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