東京電機大学出版局より書籍「テスト駆動開発」が発売されました。
テスト駆動開発(TDD : Test Driven Development)は、アジャイル開発のプラクティス(実践手法)の1つとして発展した。これには大きな意味がある。アジャイル開発は、さまざまな粒度での「フィードバック」を繰り返す手法である。顧客から、チーム全体から、システムから、それらのフィードバックを具現化したものが、TDDである。TDDは、開発者がビルドテストを繰り返し、現在作成中のプログラムからつねにフィードバックを受けつつ、開発を進めていく手法である。
TDDにもデメリットはあるし、ソフトウェアシステムのすべての部分にTDDが適用できるとはいえない。しかし、そのことを、TDDを理解・適用しないことの「言い訳」にしてはいけない。TDDは明らかにメリットがあるし、開発者が身につけるべきスキルの1つである。本書を通じて、1人でも多くの開発者がTDDを使えるようになることを
期待する。
1章:テスト駆動開発概念
2章:基礎的なTDD
3章:複数チームによるTDD
4章:品質管理とのかかわり